日々のことDYAS
四季にっき
SHIKI NIKKI
2015,Jun,10
平成27年6月10日*育ててみよう というよりも
この時期頻繁に園庭に遊びに(仕事しに、が、正確にですが)来るアシナガバチくん。
せっせせっせと何処かでの巣づくりに精が出ます。
でも、水を運びに来たのではなく、今日は獲物を探しにやってきたようです。
それも普通の毛虫ではなく、”育ててみよう”の小さな小さな幼虫をさらっていって、ここでむしゃ
むしゃ。
「別の毛虫にしてくれ~! できればイラガの幼虫」と心の中で思いながら、その様子を子どもたち
と見ていました。
「ボーっと見ている場合ではない、救出、救出」と、アシナガバチくんが、むしゃむしゃに集中して
いる間、残存者(イモムシですが)を素早く虫かごに移動。
お食事前後の方もいらっしゃると思いますので、虫かごの様子は割愛させて頂きますが、まー、集ま
った集まった。こちらではパンジー・ビオラの葉をムシャムシャ食べて、スクスクと育っております。
そして、先入観の少ない子どもたちは、私が何事もなく触るのを見て「さわってみたい~!」という
子多数。
中には女の子も。
いきなりこのブログに到達した方は「なんじゃこの幼稚園は…」とお思いでしょうが、これも幼稚園
のリアルな一面で、一昨年前虫かごの中で、チョウが羽化した経験から「この姿からこの姿か!」
「これは、なかなかエーもんや!」ということでやっとります。
それがアリでもダンゴムシでもいいんですけど、たまたまターゲットがこのグロテスクで毒々しい幼虫
だった訳です。
ただ、このグロテスクで毒々しい奴らも、今では子どもたち(一部ですが)のアイドル状態。
オイ、結局画像出すんかい、と。
それにしても見て下さいこの色使いにに加えてこの毒々しさ。
自然が考え出した警戒の姿。
この状態だと、さすがのアシナガバチくんもチョッとビビるんじゃないでしょうか。
どうせなんで、もひとつリアルに画像にシャープ入れときますね。
ボクも一昨年は、本で調べて毒は無いと分かっていても「意外と刺さったりするんちゃうの?」と、
初めて触る時はかなり勇気がいりました。
ただ、見た感じの印象とは全く違って、実際にはチクリともせずフワフワ。
でも、毒系の毛虫(幼稚園ではほぼ限定されていますが)もいないわけではないので、子どもたち
には何でもかんでも手を出さないよう促します。
思い起こせばン十年前の自分の幼稚園時代の記憶に関しては、ほぼほぼ薄れてるのですが、確かに
幼稚園でアホみたいに毛虫(普通のケムシ)を捕まえて集めた時の記憶は今でも鮮明に蘇ります。
その時の毛虫の色やカタチや、天候などのシチュエーションも。
こういった、いわゆる王道では無い「くだらんムシたち」とのふれ合いが、幼少期における直接体
験で長期記憶として残るんでしょうね。
これに触れた子どもたちは、恐らくン十年後にも思い出すことが出来るんでしょう。
すみません、子どもたちに長期記憶させてしまって。
しかも「くだらんムシ」たちを。笑
まだ、もうちょっと。
それでは、お口直しに。
こ「せんせ~ おはなちょうだい」
「えっ、袋は?」
こ「ふくろもってないけど ほしいねん」
「えっ、何すんの?」
こ「ちょっとほしいねん かざるねん」
「どこに?」
こ「ここにかざるねん」
「よっしゃ分かった」と、適当に摘んで渡す。
しばらくして・・・
こ「もっとほしいねん」
「まだいるんか、よっしゃ分かった」とまた摘んで渡す。
そして、しばらくして見に行くと。
遊具裏のちょっと日陰の場が、パッと明るくなりました。
やるやん、子ども。